【要注意】間違えやすいベンツCクラスのモデル名! W205がセダン・S205がワゴンと呼ばれる理由とは?
横浜町田ICそば、東京都町田市エリア・神奈川県横浜市エリアのメルセデスベンツ中古車専門店アドバンスインターナショナルが、創業30年超の蓄積にて培ったMercedes-Benzの豆知識を少しだけご紹介するブログ記事です。ベンツ好きなら知っておくと便利なシーンもありますので、ぜひお読みください。ところで、メルセデス・ベンツの車両型式。たとえばW205やS213といった型式をご存知でしょうか?
目次
- 【1分で解説!】メルセデス・ベンツのモデル名とは? どうしてややこしいの?
- 現行モデルで見る型式の実例
- FAQコーナー
- Q. 中古のベンツを選ぶ際、モデル名は重要ですか? 他に気をつけるべき点はありますか?
- Q1:同じクラスでも、たとえば「C180」と「C200」では型式は変わりますか?
- Q2:クラシックカーが好きなのですが、旧車の型式も同じように読み解けますか?
- まとめ:モデル名を知れば、あなたにぴったりのベンツが見つかる
【1分で解説!】メルセデス・ベンツのモデル名とは? どうしてややこしいの?
例えば、「W205」はCクラスのセダンを指し、「S205」はCクラスのワゴンを指します。さらに、「W213」はEクラスのセダン、「S213」はEクラスのワゴンです。
ベンツの型式は、アルファベット1文字と3桁の数字で構成されています。アルファベットはボディタイプを表し、数字はモデルシリーズを示すので、セダンモデルには「W」が、ワゴンモデルには「S」が付与されます。
でも、まぎらわしいですよね? 特に日本では「W」はワゴン、「S」はセダンと略されることが多く、ベンツの実際の命名規則と逆になるため、混乱を招きがちです。
さて、なぜセダンモデルにW、ワゴンモデルにSが付与されるようになったのでしょうか? これには、メルセデス・ベンツの歴史的な背景が関わっています。
ベンツの型式体系が確立された歴史的背景
メルセデス・ベンツの型式体系は、1960年代に確立されました。当時、自動車メーカーとしての規模拡大に伴い、社内での車両管理を効率化する必要性が生じていたのです。
特に転機となったのは、1965年に登場した「W108/W109型」でした。このモデルから、現在でも使用されている体系的な型式命名規則が本格的に採用されることになります。「W」で始まるセダンモデルの型式は、この時期に確立された伝統を受け継いでいるのです。
その後、1970年代に入ると、セダンモデルに加えてステーションワゴンの需要が欧州で高まってきました。メルセデス・ベンツは、この新しい市場ニーズに応えるため、セダンモデルとは異なる「S」という型式を採用。これにより、同じプラットフォームから派生した異なるボディタイプを、効率的に管理できるようになったのです。
セダンを示す「W」、ワゴンを示す「S」の由来
メルセデス・ベンツのモデル名は、アルファベットと数字を組み合わせたシンプルな構成です。最初のアルファベットは、前述のとおりボディタイプを表し、セダンは「W」、ステーションワゴンは「S」が使われます。
セダンを示す「W」は、ドイツ語の「Wagen(ヴァーゲン)」、つまり「車両」という意味です。「Wagen」は、英語の「Wagon」と同じ語源を持ち、元々は「馬車」を意味する言葉でした。別のメーカーになりますが「Volkswagen(フォルクスワーゲン)」も「国民の車」という由来があります。一方、ワゴンを示す「S」は、ドイツ語の「Stationswagen(シュタツィオンスヴァーゲン)」の頭文字です。「Stationswagen」は、英語の「Station Wagon」に相当し、駅馬車を意味します。
つまり、「W」は車全般を指し、「S」はステーションワゴンを指す、と理解すれば、ベンツのモデル名がぐっと分かりやすくなります。
現行モデルで見る型式の実例
それでは、実際の現行モデルで型式の具体例を見ていきましょう。メルセデス・ベンツのラインナップの中でも、特に人気が高いのがCクラスとEクラスです。
Cクラスは、取り回しの良いサイズ感と、スポーティかつエレガントなデザインが魅力のモデルです。一方、Eクラスは、Cクラスよりも一回り大きく、よりゆったりとした室内空間と、高い快適性を備えています。また、セダンとワゴンでは、ライフスタイルに合わせた選択が可能です。セダンは、フォーマルなシーンにもマッチする、洗練されたスタイルが特徴です。一方、ワゴンは、広いラゲッジスペースを備え、アウトドアやレジャーなど、アクティブなライフスタイルに最適です。
W205 CクラスセダンとS205 Cクラスワゴンの魅力
※ 以下より掲載するスペック情報はおよその値ですので、駐車場幅との兼ね合いなどは当店までお問合せください
W205 Cクラスセダンの特徴
W205 Cクラスセダンは、メルセデス・ベンツの中核をなすモデルです。先代モデルに比べてボディサイズが拡大された結果、全長約4,600mm×全幅約1,800mm×全高約1,400mmとなりました。全長が100mm、全幅が40mm、それぞれサイズアップしています。ホイールベースも先代より延長されております。また、アルミニウムの使用比率を高めた新開発の軽量ボディは、安全性や走行性能の向上に貢献しています。
S205 Cクラスワゴンの特徴
S205 Cクラスワゴンは、セダン同様、ボディサイズが先代より拡大され、全長約4,700mm×全幅1,800mm×全高約1,400mmとなりました。特に注目すべきは、最大約1,500リットルという広大なラゲッジスペース。これは、ゴルフバッグ4つを余裕で積載できるほどの広さです。
W213 EクラスセダンとS213 Eクラスワゴンの魅力
W213 Eクラスセダンの特徴
W213 Eクラスセダンは、メルセデス・ベンツの伝統と革新が融合した、フラッグシップモデルです。全長約4,900mm×全幅約1,800mm×全高約1,400mmの堂々たるボディサイズは、所有感を掻き立てます。また、安全運転支援システムを搭載し、最高レベルの安全性と快適性を実現しています。
S213 Eクラスワゴンの特徴
S213 Eクラスワゴンは、広大なラゲッジスペースと、上質なインテリアが魅力のモデルです。全長約4,900mm×全幅約1,800mm×全高約1,400mmのボディサイズは、先代モデルより全長が延長されました。最大約1,800リットルという広大なラゲッジスペースは、あらゆるライフスタイルに対応します。また、後席シートは40:20:40の分割可倒式を採用し、乗車人数や荷物の量に合わせて、フレキシブルに空間をアレンジできます。
その他特徴的なベンツのモデルと魅力
他にも当店でお問合せを頂くクラスに、SLKクラスとCLAクラスがございます。こちらも「R171」や「X117」など、特徴的な固有のモデル名が割り振られています。
R171 SLKクラス コンプレッサーの特徴
R171 SLKクラス コンプレッサーは、メルセデス・ベンツが誇るコンパクトオープンスポーツです。全長約4,100mm×全幅約1,700mm×全高約1,300mmというコンパクトなボディに、電動開閉式のハードトップ"バリオルーフ"を備え、クーペとオープンの両方のスタイルを楽しめます。軽快な走りと優れた燃費性能を両立しています。
なお、モデル名の「R」は「Roadster」、つまり2ドアオープンカーを指します。
X117 CLA180 シューティングブレークの特徴
X117 CLA180 シューティングブレークは、クーペの流麗なフォルムと、ワゴンの実用性を兼ね備えた、個性的なモデルです。全長約4,600mm×全幅約1,800mm×全高約1,400mmのボディサイズは、Cクラスセダンよりも一回り小さいですが、十分なラゲッジスペースを確保し、軽快な走りと優れた燃費性能を実現しています。
なお、モデル名の「X」は特別な車に割り当てられるもので、SUVやシューティングブレークなど特殊な構造を意味しています。
このように型式を見ることで、そのモデルがどの車種のどの世代なのか、またどのようなボディタイプなのかが一目で分かります。さらに、その車両の歴史的な位置づけまでも理解することができるのです。
FAQコーナー
Q.ベンツのモデル名を覚えておくメリットはありますか?
A.型式を覚えることは、ベンツオーナーとして必須というわけではありません。ただし、いくつかの場面で非常に便利です。特に整備工場に依頼する際、モデル名を伝えることで年式や仕様が即座に特定でき、よりスムーズな対応が期待できます。また、パーツを探す際にも、適合する部品を正確に見つけることができます。ベンツオーナーとして知っておくと、より充実したカーライフを楽しむことができる知識といえるでしょう。
Q. 中古のベンツを選ぶ際、モデル名は重要ですか? 他に気をつけるべき点はありますか?
A.それほど重要ではなく、それよりも年式、走行距離、装備、車両の状態など、確認すべき点はたくさんあります。特に、年式によって、同じモデルでも装備や仕様が異なる場合がありますので、注意が必要です。また、中古車は、前のオーナーの使用状況によって、車両の状態が大きく異なります。そのため、信頼できる販売店で、しっかりと現車を確認することをお勧めします。弊社では、お客様に安心して中古車を選んでいただけるよう、厳選した車両のみを取り扱っております。ぜひ一度、お電話やLINEで、気になる車両についてご相談ください。
Q.同じクラスでも、たとえば「C180」と「C200」では型式は変わりますか?
A.基本的な型式(W205やS205など)は同じですが、年式で変わる可能性があります。「C180」と「C200」の違いは馬力、つまりエンジンやシステムの違いです。新車における価格面では、C180の方が手頃な価格設定となっており、ベーシックな装備で十分という方向けのモデルとなっています。一方C200は、より高性能な装備とパワートレインを求める方向けのグレードと位置付けられています。しかし中古車では走行距離や車両の状態、オプション装備で変動しますので、気になるグレードや排気量については、ぜひ当店スタッフまでお問合せください。
Q.クラシックカーが好きなのですが、旧車の型式も同じように読み解けますか?
A.1960年代後半以降のモデルであれば、基本的に同じ読み方ができます。ただし、それ以前のモデルでは、現在のような体系的な型式は使われていませんでした。例えば、1950年代の「190SL」は、排気量1.9リットル以上のスポーツカーを表しています。また、1960年代の「280SE」は、排気量2.8リットル以上の高級セダンを表しています。これらのモデル名は、当時のベンツのラインナップや、市場の状況を反映したものとなっています。
まとめ:モデル名を知れば、あなたにぴったりのベンツが見つかる
メルセデス・ベンツのモデル名は、単なる記号の羅列ではなく、車種、ボディタイプ、クラス、そしてその車の歴史を表す、重要な情報です。1960年代から脈々と受け継がれてきたこの型式体系には、ドイツの緻密さとメルセデス・ベンツの歴史が凝縮されています。「W」や「S」といった記号一つにも、その時代の需要や技術革新への対応を垣間見ることができます。メルセデス・ベンツは、100年以上にわたって常に革新を追求しながらも、伝統を大切に守り続けてきました。その姿勢は、現代の型式体系にも確かに息づいているのです。
また、型式を知ることで、ベンツオーナーとしてのカーライフをより充実したものにしてくれるかもしれません。整備や部品交換の際にもスムーズな対応が期待でき、さらには同好の士と往年の名車について語り合う際にも役立つことでしょう。
新車購入をご検討の方も、中古車をお探しの方も、この型式の知識があれば、より確かな目で理想のベンツを選ぶことができます。弊社ショールームでは、各型式の実車を取り揃えておりますので、この機会にぜひ実際のお車をご覧になってみてはいかがでしょうか。経験豊富なスタッフが、お客様の理想のベンツ選びをサポートさせていただきます。